明日は卒業式です。 同じ大学の法学研究科へ進学するのであまり感慨はありませんが。

一応卒業記念ということで、学部生活で出会えてよかった本三冊を紹介します。

3位: 山口いつ子『情報法の構造』
僕が憲法好きになったきっかけです。途中からは本題の情報法の話になるのですが、さいしょは表現の自由の説明から入るのでとても勉強になります。
憲法が得意になりたい人はこれの第Ⅰ部と『憲法論点教室』でも読んでおけばいいんじゃないでしょうか。
2位: 木庭顕『笑うケースメソッド』
民法を題材とした丁寧な事案分析で、法学とはこういうものだ、と背中で語ってくれるタイプの本。水谷豊風の語りをする先生が、事案の深い読み込みでさながら甲斐くんを振り回す杉下さんのように生徒をふりまわす様は笑いなしには読めません。自習室のようなところで読むと迷惑になります。
1位: 大屋雄裕『法解釈の言語哲学―クリプキから根元的規約主義へ』
僕が法哲学にのめり込むきっかけになった本。法的判断は法に「従って」なされることが第一条件ですが、この「従う」とは何か、規範に従っていることと従っていないことの違いは何か、法的判断は結局のところいかなるものか、という法解釈における重大問題について取り扱った本です。実定法学をやる人も必見。ちなみに著者は次号(4月)の法学教室から法哲学の連載を開始するようなので、こちらも期待です。

後輩向けにと、とある日誌に書いた記事の転載ですので、ここに挙げたのは法学部生向けの本です。もちろん若干(かなり?)の偏りはあります。 本当は、他にもいい本にはたくさん出会ったのですが、一応みんな司法試験受験生ですので。

今後とも良い本に出会えるといいなあ。